第34回定期公演『アイーダ』の舞台成果に対し 2020年度(令和2年度)大阪文化祭賞受賞
第34回定期公演『AIDA』の舞台成果に対し2020年度(令和2年度)大阪文化祭賞を頂戴いたしました。
「第3部門 洋舞 洋楽」
第34回定期公演オペラ『アイーダ』は、「フェニーチェ堺」のグランドオープンを祝うものであったが、その開館を記念するばかりか、市民オペラの上演史において記憶に残る公演」となった。タイトルロールを熱演した並河寿美が役柄の微妙な心情を丁寧に描き出すなど、歌手のパフォーマンスがいずれも高水準であったのもさることながら、舞台装置は壮麗であるばかりか場面描写や物語全体の筋の展開にも重要な役割を果たすものとなっており、美術の面でも作品の内実に迫る深みがあったと言える。地元市民を含む総勢150名からなる大合唱団が登場した凱旋の場面など、日本の地方都市で制作・上演されたとは思えないほどの美しさと圧倒的な迫力を放っていた。オペラが音楽と美術、テクストからなる総合芸術であることを改めて示した点で、指揮者の牧村邦彦、演出家の粟國 淳をはじめ、制作にかかわった関係者全員を高く評価したい。
(受賞理由 報道発表添付資料より)
このような栄誉余る評価を頂戴しました。
コロナ禍で公演中止を余儀なくされた団体/公演が多くあった中、『AIDA』 は、今では奇跡的としか思えない伝説のような公演となりました。これも偏に皆さまのご支援の賜物であり、何よりもスタッフ・キャスト・関係者の皆様の深い情熱と芸術文化伝承への使命と責任など、限りないオペラへの愛によって上演にこぎつけた公演でした。
計り知れない感謝の気持ちいっぱいで喜びをかみしめています。
この受賞を大きな糧として、これからも充実した未来を目標とし、鋭意努力を続けて参る所存です。
ここに皆さま方への感謝の気持ちを込めて大阪文化祭賞受賞報告とさせていただきます。
堺シティオペラ エグゼクティブ プロデューサー
制作統括
坂口 茉里