法人概要
法 人 名 | 堺シティオペラ一般社団法人 |
所 在 地 | 〒591-8037 大阪府堺市北区百舌鳥赤畑町4-256 |
電 話 番 号 | 072-254-1151 |
F A X 番 号 | 072-254-1171 |
代 表 者 | 代表理事 葛村和正 |
沿革
1979年 | 市民劇場委員会が本市市政施行90年を記念して「堺市民オペラ」を設立 |
1986年 | 「堺市民オペラ協会」へ名称変更 |
1987年 | アンサンブルスタジオ(現在のオペラアカデミー)発足 |
1989年 | 「堺シティオペラ」へ名称変更。海外からの招聘者を交えての定期公演開始。 |
以降、全ての定期公演は字幕付き原語上演とする | |
1990年 | サンフランシスコオペラと交流開始 |
1991年 | 韓国3都市で新春コンサートを行う。ブラチスラバ歌劇場(スロバキア)と交流開始 |
1992年 | 定期公演ではメトロポリタン歌劇場からも歌手を招聘 |
1993年 | ノヴォシビルスク歌劇場(ロシア)と提携し『椿姫』を上演。 |
子どものための「メイキングオペラ」シリーズを開始。(以降1995年まで毎年上演) | |
1994年 | アメリカの雑誌「OPERANEWS」に取り上げられる |
1996年 | ウェスティミラクルシリーズを開始 |
1995年 | ケムニッツ歌劇場(ドイツ)と共同制作で『魔笛』を4日間上演 |
1997年 | 定期公演では第52回国民体育大会(なみはや国体)関連事業として米、加、仏、ベルギー、韓国より13人の歌手を招聘し『カルメン』を4日間上演 |
1998年 | 再びケムニッツ歌劇場と共同制作で『ヘンゼルとグレーテル』を上演 |
1999年 | ハワイオペラ歌劇場より舞台を、米国カスタディーヴァ社より衣装を借用し、 |
『カヴァレリア・ルスティカーナ』と『ナインチンゲール』の2作品を同時上演 | |
2000年 | 再びケムニッツ歌劇場と共同制作で『こうもり』を上演 |
2002年 | ロシアパーム歌劇場より演出家と舞台美術装置家を招聘し、『ドン・カルロ』を上演。 |
エボーリ姫役の吉田貴子氏が大阪舞台芸術新人賞受賞 | |
2003年 | プッチーニ作曲のオペラ『三部作』(外套、修道女アンジェリカ、ジャンニスキッキ)を一挙上演 |
2004年 | 定期公演『ファルスタッフ』にてファルスタッフ役の田中勉氏が大阪舞台芸術賞を受賞 |
2006年 | イタリアのトッレデルラーゴで開かれる第52回プッチーニフェスティバルに於いて、日本の団体として初めて現地と共同制作で『蝶々夫人』を上演 |
2013年 | 日本のオペラ&狂言コンサートをウィーンで開催 |
2019年 | 日本オーストリア国交150周年記念コンサートをウィーンで開催 |
堺シティオペラ 団体概要 (2020-06-11 ・ 745KB) |
受賞歴
1995年 | 大阪文化祭賞受賞(オペラ「魔笛」) |
1999年 | 堺市功績団体として表彰を受ける |
2004年 | 音楽クリティック・クラブ賞受賞(オペラ「三部作」) |
2004年 | 大阪舞台芸術賞受賞(オペラ「三部作」) |
2004年 | 佐川吉雄音楽賞受賞(オペラ「三部作」) |
2005年 | 三菱信託音楽賞奨励賞受賞(オペラ「ファルスタッフ」) |
2009年 | 堺市特別文化功績者賞受賞 |
2010年 | 平成22年度憲法記念日知事表彰 |
2013年 | 三菱UFJ信託音楽賞奨励賞受賞(オペラ「ちゃんちき」) |
2015年 | 音楽クリティック・クラブ賞受賞(オペラ「黄金の国」) |
2015年 | 佐川吉男音楽賞受賞(オペラ「黄金の国」) |
2016年 | 大阪文化祭賞受賞(オペラ「カルメン」) |
2021年 | 大阪文化祭賞受賞(オペラ「アイーダ」) |
会長 ごあいさつ
堺商工会議所 会頭
株式会社ダイネツ代表取締役 会長
在堺チェコ共和国名誉領事館 名誉領事
葛村和正
我々が堺シティオペラも、平成21年より一般社団法人としての活動を開始し、先般はウィーンでの公演も成功を修め、
”堺から世界へ”が実現いたしました。
~世界の人々と日本の文化の交流が図れること~
これもひとえに堺シティオペラの会員の皆様、そして市民の皆様、堺シティオペラを支えて頂いている全ての皆様のおかげと感謝しております。
「文化」は、各国共通で人々の心を癒し、潤し、豊かにする魅力的な力を持っています。
日本におけるオペラの歴史的はまだまだ浅いのですが、人々の心の癒し、潤し、豊かにするということでは、決して遅れをとっておりません。人々は、オペラを構成する美術・文化・音楽に感動し、魅了されます。
堺シティオペラでは、全ての公演において皆様方の心に残り、喜んで頂ける舞台となるよう真摯に取り組んでおります。
又、未来を担う子供たちの為に、精神的にも肉体的にも豊かな人間性を育むことを趣旨・目的とした「堺シティオペラ夏休みkid's Club」や若手演奏家とスタッフを育成する「堺シティオペラアカデミー」を開講するなど、育成に関して、意欲的に力を注いでいます。加えて、地域の皆様の生活に密着した形で、芸術文化の普及と発展に役立つことをこころがけ、気軽に楽しめるコンサートや実りのある未来に向けての発信を続けています。堺シティオペラの公演や催しをご覧頂き、1人でも多くの方々に、豊かな心と笑顔をお届けできることを望んでいます。
理事長/エグゼクティブ プロデューサー ごあいさつ
~悠久の時を刻む芸術で 今 希望に向かって歩む~
堺シティオペラ理事長
エグゼクティブプロデューサー
坂口茉里
堺シティオペラが市民オペラとして産声をあげてまもなく45年を迎えます。
皆様からの計り知れない応援と期待をもって成長させていただきました。
2020年1月には、堺市民のために新しく誕生した堺市民芸術文化ホール(通称フェニーチェ堺)のオープニング事業としてオペラ[アイーダ]を選曲、総勢350人を超える壮大なスケールの公演を持ってシリーズの最後を飾ることができました。
現在の堺シティオペラ活動の範囲は多岐にわたり、中でも定期公演は規模も大きくその内容は世界にも通じるレヴェルと評価をいただき”堺から世界へ”という方向を目指して実績を築いています。
オペラを身近に楽しんでいただけるように、すぐれた作品として親しまれているオペラだけでなくオペラとしては知られていないけれど有名な文学作品や童話・神話を原作としたオペラや日本のオペラなど、様々な作品を選曲してご紹介しています。
加えて、親子で愉しめる日本語でのオペラ上演や学校公演を実施、子どもたちの実際の体験によって造られる<Kid's Club>の開催など、情操教育にも目を向けてその成果も確実な歩みとして実を結んでおります。
音楽・文化を学ぶ場としての<堺シティオペラアカデミー>では、未来の芸術家・文化人を目指す老若男女が悠久の時を経て培われた音楽に取り組み、経験豊富な指導者や現役の声楽家の指導を提供できることで、受講生たちはめきめきとその頭角を表しています。
堺シティオペラは、今このご時世に、担うべき責任とその価値を自覚し、未来に向かって音楽・芸術の持てる永遠の力を皆様にお届けしたいと思います。これからも、皆様の温かいご支援とご協力を切にお願いいたします。
ディレクター ごあいさつ
~オペラを通して未来を育む、堺から世界へ~
堺シティオペラ
ディレクター
農澤明大
皆さんは「オペラ」と聞くと、どんな世界を想像するでしょう。煌びやかな宮廷を想像する方も多いかもしれません。では、「実際にオペラを生で観たことがありますか?」と聞いた際、実際に生で鑑賞したことがある方は、果たしてどれくらいいらっしゃるでしょうか。
私は現在オーケストラを運営し、子どもたちに初めてのオーケストラ体験を届けていますが、生のオーケストラでさえ聴いたことがないという子どもは非常に多いのが実情です。オペラともなるとさらにハードルは高く、どんな服を着ていけばいいのか、と身構えてしまう方も多いと思います。そのような日本におけるオペラやクラシック音楽の「敷居が高い」というイメージを払拭するためにも、市民のための、社会のための芸術である、ということを伝える上でも、関西を代表するオペラ団体である堺シティオペラがこれまで担ってきた功績は、非常に大きいと思います。それと同時に、市民に「初めてのオペラ体験」を届ける団体としての責任は非常に大きいと言えます。
私は学生時分、ウィーンやイタリア、ドイツでもオペラ鑑賞をしました。ヨーロッパにおけるオペラ鑑賞は、安い立ち見席があるなどし、地元の方がたくさん訪れ、市民に根付いています。人々は、日常生活の中に、少しの煌めきや癒しを求めて、少し美味しいものを食べに行く、という感覚で芸術鑑賞に足を運んでいるようです。日本においてオペラを愛好している方は、決して多くはありません。それは、オペラが外来のものであるという認識によるのかもしれません。しかし、邦人作品を積極的に取り上げ、海外の作品も日本人が紡ぎ上げれば、オペラもただの外来作品ではなく、メイドイン堺の作品と言えます。
堺シティオペラは、一切妥協のない音楽づくりにより紡がれた、堺から世界へ、世界のオペラ団体と肩を並べるメイドインジャパンの作品を、市民に提供しているものと自負しています。
コロナ禍で多くの方が苦しんでいる今だからこそ、一人でも多くの方に芸術を通して心を温めていただき、明るい未来をお見せできればと考えています。